「共通テストのリスニング対策が分からない!」
「共テリスニングで高得点(90%以上)をとるにはどんな参考書を使えばいいの?」
といった方に向けて参考書(問題集)や勉強方法を紹介しています。
今回は、リスニングを基礎レベルからスタートして、
英語の偏差値30台からでも
共通テストで90%以上を(本当は満点、100%!と言いたいですが笑)
参考書(問題集)だけでとる方法を紹介します!
国公立、私立に関わらず、
共通テストリスニング(やそのレベルのリスニング力)が大学入試に必要な
全ての方に是非とも参考にしてもらえたらと思います。
取り組むべき参考書や対策を順番に紹介していきますので、
ぜひともその順番で共通テスト対策を進めてみてください!
リスニング以外の英語共通テスト対策について知りたい!
という方はこちらの記事もご覧ください。
そもそもセンター試験と共通テストでのリスニングの違いって何?
①設問数やマーク数、(読み上げ語数)がいずれも増加
設問数や、マーク数はもちろん、
読み上げ語数もセンター試験から400語ほど増加しています。
語数の増加によって、よりリスニングの力が求められる問題となっています。
②問題の形式が変化
・聞き取った単語で表の穴埋めをする問題
・聞き取った内容と合致する図を選択する問題
などの図や表の読み取りとリスニングが合体した問題も多くなりました。
音声を聞き取るだけでなく、
聞き取った文章を理解し、素早く解答できるような対策が必要になりました。
図表やイラストなどと関連させて考える演習を積んでおきましょう。
③読み上げ回数が1回の問題が登場
センター試験ではすべてのリスニング問題が2回読み上げでした。
それが共通テストでは、1回の問題が加わりました。
回数が1回になったことで、より正確に聞き取る力が
求められることになります。
割合にして60%程度が1回の問題となります。
ポイントになる内容をメモしておくなどの
スキルも必要になってくるでしょう。
そのあたりも演習の中で練習して、自分なりのやり方を
身につけておきましょう。
④アメリカ英語以外の読み上げが追加
センター試験では、読み上げがアメリカ英語だけでした。
それが、共通テストでは、グローバル化という観点などから
イギリス英語や、英語を母語としない話者(非ネイティブ)
の読み上げが追加されました。
慣れておきたいという人は、そういった映像、音声を
聞いておくと良いでしょう。YouTubeでそういった動画を観たり、
TEDなどで非ネイティブのプレゼン動画を観たりするのも
対策にはなるでしょう。
⑤複数選択の問題が登場
共通テストでは「同じ選択肢を2度以上使用可能な問題」や、
「当てはまる選択肢は全て選択する問題」なども出題されます。
これらの問題は、完答した場合のみ点数が与えられます。
よって、部分点を狙うようなことができませんし、
消去法も使えないということになります。
より放送内容を正確に把握して回答することが求められますね。
以上がセンター試験と共通テストのリスニング
における違いです。
センター試験から共通テストに移行する中で、
どんな変化があるのかをおさらいした上で、
いよいよリスニングの対策解説に入っていきます!
共通テストで90%以上得点するリスニング勉強方法や参考書の活用方法
リスニングの前にそもそも必要な力とは?
リスニングの力を高めていく前にそもそも必要な英語力についても
記載しておきます。
いきなりリスニング対策をしても、英語の基礎力がなければ
あまり意味がありません。
しっかりと英語の基礎力をつけた状態でリスニング対策に入ることが
望ましいです。
身につけておくべき基礎力とは何かについて
ここから説明していきます。
①単語力
ある程度わからない単語があったとしても
リスニング問題に対応することは可能ですが、
わからない単語があればあるほど実際の内容と理解した内容にズレが出てきます。
単語を覚えていると思っているのに時間が足りない人は、
単語を思い出すという作業に時間が取られている可能性があります。
基本的に1秒以内に思い出すことができていない単語は、
覚えていないと思ったほうがいいので、
このあたりは徹底して精度を上げていくことが大切です。
参考書としては、
「システム英単語」「ターゲット1900」「速読英単語」
などがオススメです。
②文法力、構造把握(解釈)力
単語がしっかり身についていたとしても
リスニングの内容が頭に入ってこないこともあります。
原因のひとつとして考えられるのは、
文法がしっかり身についていないことです。
単語の意味が完璧であれば、
確かにある程度の推測はできますが、
文法や、文の構造が把握できないことで、意味が取れないことも当然あります。
共通テストではそこまで複雑な構造は出てこないので、
構造把握の難易度はそこまで高くありません。
しっかりと文法事項を理解して使いこなせるようにしておくことが大切です。
文法参考書としては、
「Next Stage」「Vintage」などがおすすめです。
構造把握(解釈)の参考書としては、
「入門英文解釈70」がおすすめです。
③熟語力
単語、文法、構文解釈まできたら続いての重要な要素は、
「熟語」です。やはり単語が分かっても熟語が分かっていないと、
長文も読み取れませんが、リスニングでも聴き取れなくなってしまいます。
熟語の参考書としては、
「速読英熟語」がオススメです。
④速読力
③までの内容とは少し観点が違いますので、並列すると
ちょっと違和感があるかもしれませんが、記載しておきます。
速読力とリスニング力には、相関関係のようなものがあります。
早く読めるということは、英語をしっかり聞くことができるし、
リスニング力が磨かれれば、速読力も高まるというようなイメージです。
正しい発音で理解していない、読むことができない単語を聴き取る
というのはなかなか難しいものがありますので、
読む力というのは聴く力にも繋がってきます。
そして、その力を高めるためのトレーニングとして適しているのが
「シャドーイング」です。
「シャドーイング」には、先ほど紹介した
「速読英熟語」の参考書がオススメです。
ぜひ熟語を覚えるだけではなく、文章や音源も活用して
シャドーイング用の参考書としても活用してみてください。
その他、共通テストレベルの長文参考書で、
音源がついているものもオススメです。
リスニングの対策に入る前に、そもそも必要な力や、
それを磨くための参考書や勉強方法を紹介してきました。
ここからは、いよいよリスニング対策用の
オススメ参考書や問題集を紹介していきます!
オススメ参考書、問題集① プラチナルール
どういった方にオススメ?(活用時期やタイミング)
まずリスニングの初歩的なところから学習をスタートしたい方、
リスニングの点数がどうやったら上がるか分からない方、
自分で学習の計画を立てることが得意ではない方、
模試でリスニングの偏差値が30台、40台前半といった方
などは、この参考書からのスタートをお勧めします。
『プラチナルール』ってどんな参考書?
リスニングに苦手意識がある、基礎レベルからスタートしたいという人にも、
取り組みやすい参考書になっています。
基礎レベルの問題から入試レベルの問題まで
幅広く揃っているので、
簡単なレベルの問題から解き方をマスターし、
ステップアップすることができます。
関 正生先生は、『ポラリス』シリーズなど、
多数の著書がある講師として有名です。
入試英語のプロがつくったルールを
この参考書をやり込みながら身につけることで、
あらゆる問題に適応することができるような
リスニングのベースになる力を磨くことができるでしょう。
特徴、活用ポイント
学習計画を立てることが得意ではない
どのくらいのペースで進めたら良いか分からない
という方も少なくないでしょう。
そういった方にも使いやすくなるように、
このプラチナルールは、
1ヶ月で1冊を終わらせることを目標にして、
30日分のスケジュールが既に組み立てられて示されています。
どのくらいのペースで進めたらいいのかを
考える必要がないのは嬉しいポイントですね。
オススメ参考書、問題集② きめる共通テスト リスニング
どういった方にオススメ?(活用時期やタイミング)
単語、文法、熟語の力がある程度ついているという方
(特に先述した速読英熟語などまでをやり込んでおきたいです)
先ほど紹介した「プラチナルール」を活用するなどして
リスニングの基礎レベルまでは実力が既についている方
などにオススメの参考書です。
『きめる共通テスト リスニング』ってどんな参考書?
東進英語講師として有名な安河内先生が監修に入っている参考書です。
共通テストに特化した参考書ですので、
より共通テストの傾向に合わせた問題や
設問ごとの解説や対策などにフォーカスされた内容となっています。
特徴、活用ポイント
この「きめる!共通テスト」シリーズの特徴ですが、
本文がフルカラー印刷になっていて、
語り口調の参考書になっているので、
とても分かりやすく読みやすい参考書になっているかと思います。
共通テストになって変わるポイントなども記載されているので、
おさらいしておくと良いでしょう。
模擬試験問題が1回分ついているのも嬉しいポイントですね!
そして、続いてはいよいよセンター過去問に入っていきます。
オススメ参考書、問題集③ センター過去問
どういった方にオススメ?(活用時期やタイミング)
「プラチナルール」などをやりこんで、
共通テストで7割程度をとることができるであろうレベル
全統模試などでいえば、偏差値50〜55以上は固いだろうという段階
まで実力をアップさせたら、次に取り組むのがセンター過去問です。
どの程度までやり込んだらいいの?
これまでの参考書で習得してきた内容を活かすことができるかを
センター過去問を10年分ほど解くことで確認することを
オススメします。
もちろん、試験本番までどのくらいの時間があるかにもよりますが、
毎週1年〜2年分くらい解くようなペースでも構いません。
大切なことは、1年分やったらどこで間違えたのか、
どうしたら解き切ることができたのかなどをしっかりと分析し、
次回似たような問題が出たら確実に完答できるようにしておくことです。
今までの参考書でやったことを
活かすことができているのかを丁寧に確認していきましょう。
やり込む中で、初見で8割〜9割程度の得点率まで
アップさせることを一旦のゴールとしたいところです。
そして、センター過去問で80%以上取れるようになったら、
続いての参考書、問題集はこちらです!
オススメ参考書、問題集④ 共通テスト予想問題
リスニング対策に取り組む前にそもそも必要な力のところで紹介した
内容を実践してもらい、その上で
③までの参考書やセンター過去問などまでやり込むことができていれば
あとは演習を繰り返しながら実力を磨いていくだけです。
ここからは、共通テスト予想問題などが各出版社から出ていますので、
それを順番に解いていく段階です。
ここまでやりこんでいれば、実際に予想問題を解いていく中でも90%を
超える回数も増えてくるでしょう。また模試でもその程度の結果が
出せるようになっているはずです。
学習をここで緩めることなく、
ひとつひとつの問題を丁寧に復習することで、
全てのエッセンスを吸収しましょう。
そうやって磨いていくことで、より確実に9割以上の得点率を
コンスタントにマークできるようになるでしょう。
共通テスト リスニング得点率90%以上の勉強方法まとめ
最後に、今回紹介した内容を端的にまとめて
流れをおさらいしておきましょう。
①センター試験から共通テストになって変わったところなどを
中心にして、まず共通テストリスニングで何が求められるのかを理解
↓
②リスニング対策をする前にそのベースになる力
(単語力、文法力、構文解釈力、熟語力など)をつける
シャドーイングなども実践する
↓
③「プラチナルール」で基本レベルを丁寧におさえる
↓
④「きめる!共通テスト リスニング」で実践!
↓
⑤センター過去問や共通テスト予想問題集などで
演習を積み上げていく
このような流れでリスニング対策を進めていくようにしましょう。
リスニングが苦手、もし偏差値が30台などという方も
しっかりと90%以上の得点率までのばすことができるはずです!
以上、「共通テストリスニングで 9割以上とる方法」でした。
共通テストで90%以上の得点をとるための参考になりましたら嬉しいです。
そのほかの科目での共通テスト対策について知りたい方は
ぜひこちらもご覧ください!