「自分の実力に合った参考書が分からない!」
「自分の志望大学に合格するためにどんな参考書を使えばいいの?」
といった方に向けて参考書を紹介しています。
今回紹介するのは、
『世界史B一問一答 完全版』
です。
国公立、私立に関わらず、世界史が大学入試に必要な全ての方に
是非ともオススメしたい一冊です。
それでは、早速この参考書の効果的な使い方などについて
紹介していきます!
また、世界史の共通テストで高得点を取りたい!
という方はこちらの記事もぜひご覧ください。
『世界史B一問一答 完全版』ってどんな参考書?
まず、この参考書がどういったものなのか、その概要を紹介します。
科目 | 世界史 |
出版社 | ナガセ(東進ブックス) |
目的 | 世界史の知識を固める、完成させる |
対象 | 世界史の日大やMARCHレベルの知識を中心に固めたい方 |
難易度 | 日大、MARCH、関関同立(~最難関)レベル |
分量 | 493ページ |
問題量 | 3,500問以上 |
『世界史B 一問一答 完全版』は、日大レベルの問題から
難しい問題まで対応することができるようにもなる参考書です。
構成は至ってシンプル、問題が空所補充形式で載っていて、
そのあとに答えが載っているというもの。
解説はシンプルで、問題数のボリュームを重視した参考書です。
問題に星マークがついていて、問題の難易度が分かりやすくなっています。
まずは簡易的なレベルを網羅して、さらに難しいレベルを含めてといった流れで
問題を進めて知識をつけていくことができます。
すべてを一気に暗記してもよいのですが、コストパフォーマンスを考えると、
覚えるレベルの段階をつけたほうが良いでしょう。
今回は、そんな『世界史 一問一答 完全版』について、
特徴や活用ポイント、使用するタイミングなどを解説していきます。
これから、本格的に世界史の大学入試に向けての学習をスタートさせる!
という方など、ぜひご覧ください!
『世界史B 一問一答 完全版』の特徴、活用ポイント
問題と答えの解説以外にも、お役立ち情報が多く記載されているのが
この参考書のポイントです。
年号の覚え方、 重要な出来事についての詳しい解説、
関連する人物や他の出来事に与えた影響など、
背景知識まで含めて蓄えることができます。
これらの解説なども含めて、頭に入れていくことが望ましいですが、
一度に入れるのも大変だと思いますので、
何度も繰り返してやり込むうちに、自然に覚えていくイメージで
取り組めば良いでしょう。
それぞれの難易度と大学レベルの対応がどうなっているかについて
日大レベルの大学であれば星3つ~星2つくらいまでの知識があれば
対応することができるでしょう。MARCH、関関同立レベルの受験であれば
星1つまでは必要でしょう。
『世界史B 一問一答 完全網羅版』と比較するとどうなの?
同じ著者の著書が別の出版社から出されたのが、
『世界史B 一問一答 完全網羅版』です。
基本的には内容はほとんど同じで、
さらにリニューアルしたタイミングで追加された内容もあります。
また、レイアウト変更もあり内容も見やすくなりました。
さらには、受験生がより時間を有効活用できるようにと、
反復学習をサポートするためのアプリまでリリースされています!
書籍の内容ともしっかり対応している四択問題のアプリで、
クイズのような感覚で何度も問題に取り組むことができます。
電車の待ち時間や、バスの移動時間、
学校の休み時間(高校生は携帯使えるか高校によりますが笑)
など細切れの時間をフル活用して、学習することができます!
細切れ時間の使い方が、受験の結果を分けると言っても
過言ではないかと思います。
ということで、シンプルに『世界史B 一問一答 完全版』を
バージョンアップしたのがこの参考書です。
ですので、東進に対して強い思い入れがあるなどの事情がなければ笑、
こちらの参考書を活用してもらって良いかと思います。
『 一問一答 世界史ターゲット 4000』と比較するとどうなの?
『一問一答世界史ターゲット4000』も似たような参考書として
挙げられると思います。
問題が難易度別に並んでいる点が似ていて、使いやすい構成です。
現在の自身のレベルに合わせて学習することができます。
『一問一答世界史ターゲット4000』の問題には3つのレベルがあります。
基本問題 1,160題
教科書レベルの必須知識です。
まず基本問題レベルの用語を確実に身につけましょう。
標準問題 1,630問
センター試験、共通テスト試験や中堅私大レベルの問題です。
応用問題 1,210題
MARCHや関関同立などの有名私大レベルまで対応することができるようになります。
『世界史B 一問一答 完全版』の代用が可能ということで大筋問題ないでしょう。
やや『一問一答世界史ターゲット4000』のほうが基本的な問題に寄っているともいえます。
ただ、どちらもベースとしての知識を広く抑えるという意味では、
活用することができます。
『世界史B 一問一答 完全版』の注意点
世界史は、用語を覚えるだけでは入試では対応することはできません。
一問一答は特に何度も繰り返して覚えた場合、この参考書で記載された文章でしか
用語を覚えることができず、他の角度で出題された場合対応できません。
また、用語単体ではなく、世界史は縦の繋がりや横の広がりと
関連させて初めて用語を覚えたことのパワーを発揮することができます。
そのためには、資料集や講義系の参考書を読みながら、
『世界史B 一問一答 完全版』などの参考書を進めていくことがポイントです。
おすすめの資料集としては、
『詳説 世界史図録』
などがあります。
基本的に世界史の学習は、ベースとなる「まとめノート」
のようなものを自身で作成することをおすすめします。
そこに、資料集で参考になりそうな資料を貼ったり、
模試や過去問で分からなかった問題などの内容を追記したりして、
どんどんその「まとめノート」を育てていきましょう。
そして、その内容が定着しているのかを問題集で確認する
という勉強方法をおすすめします。
参考書を活用する時期、タイミング
世界史を全くやったことがない方は、この参考書を
1冊目とすることは、おすすめしません。
いきなりこの参考書からスタートしても、
その語句が重要である歴史的な背景が分かりませんし、
時代の流れと結びつけることもできないでしょう。
よって、覚えてもすぐ忘れてしまいます。
よって、まずは世界史の基本的な知識や、ある程度の流れを身につけた上で
2冊目や3冊目の問題集として使いましょう。
1冊目としておすすめしたいのは、
『教科書よりやさしい世界史』
2冊目としておすすめしたいのは、
『ツインズマスター』
あるいは、
『ナビゲーター世界史』
です。
そのあとに今回紹介した『世界史B 一問一答 完全版』
を活用することをおすすめします。
また、日東駒専や産近甲龍ラインの大学過去問などに
取り組む場合には、もう1〜2冊参考書を挟んでおくと
より取り組みやすくなるでしょう。
『世界史B一問一答 完全版』の次にやり込む参考書は?
まず、『世界史B 一問一答 完全版』と並行して取り組んでもらいたい
参考書として『世界史の年代暗記法』があります。
一問一答式の問題集だと、どうしても用語と用語が孤立してしまいます。
それを結びつけながら覚えるためにも、『世界史の年代暗記法』の活用がおすすめです。
そして次に
偏差値50以上の大学を志望している方の場合は、
これらの参考書で培った内容を活かすことができるのかを
センター過去問を5〜10年分解くことで確認することを
オススメします。ある程度スピードも求められますが、
ここで8割の得点率までアップさせることができていれば、
次の参考書や、大学過去問に進んでも対応できるでしょう。
そして、MARCHレベル以上や地方国公立以上の段階に
日本史を磨いていくために取り組んでもらいたいのが、
『実力をつける世界史100題』です。
また縦の繋がりや横の広がりを意識して繋ぎながら
整理していくための参考書として、
『タテヨコ総整理 世界史×文化史 集中講義12』
もオススメです。
また、国公立大学などで記述力を高めておく必要がある場合は、
『判る!解ける!書ける!世界史論述』
で記述力を磨いてから、過去問に入りましょう。
過去問は10年分程度は解いて、出題傾向に慣れておくようにしましょう。
またその中で出てきた苦手分野を参考書や類似大学の過去問で演習することで
丁寧に埋めていくようにしましょう。
以上、参考書の紹介でした。
志望大学合格への参考になりましたら嬉しいです。
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